その『愛着』は損かもしれない?保有効果とは

『愛着』の正体

服やカバン、家具に至るまで、誰しも所有するものに愛着を感じるものです。

特別に価値があるものではなくとも、人は一度手に入れると大切だ、手放したくないという思いを抱くようになります。

所有物に対して実際よりも高い価値を感じるようになる、この心理作用を保有効果と呼びます。

これはモノに限らず、お金や権利、地位なども対象となります。

例えばフリーマーケットに行くと、他者から見ればお金を出しても要らないような中古品に高値をつける人がいます。

その人にとっては『所有している』という状態が大切であり、それを高く評価するのです。

行動経済学の観点から見ると、保有効果は手放すことで損をしたくないという損失回避性の心理が働くために生じます。

人はつい、常に『買う=利益』であり『手放す=損失』と感じてしまうのです。

そして、人は利益よりも損失の方をより重
く考える傾向にあります。

『今はこの服を着ないにしても、着たくなったときに後悔したくない』といった気持ちが働き、家の中が不要なモノでいっぱいになってしまっている人は少なくありません。

参照 Endowment Effect - The Decision ...

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