『自分の周りの人たちは特別』と感じること、ありませんか?
あなたもつまらない集団の一人?
学生時代、他のクラスの生徒は、どこか無個性で均一的な人々で溢れているように感じたことはありませんか?
これは何も学生時代に限ったことではありません。
- 自分たちのクラスのメンバーが一番バラエティに富んでいる。
- 他のクラスの雰囲気はどこか刺激に欠けている。
- うちのクラスには他クラスにはない圧倒的な面白味がある。
実は、学生に限らず、誰もがこのように考える節があります。
あなたがつまらないと軽んじている相手の集団の誰かもまた、あなたの集団をどこか退屈だと感じているのです。
これに対し『自分の集団のことはよく知っているから、より個性的に感じるのは当たり前じゃないか』と思いましたか?
お言葉ですが、その考えは甘いです。
あなたの仲間たちを、「クラス」ではなく「学校全体」に置き換えてみてください。
今まで『うちのクラスは…』と語っていたところがそのまま『うちの学校は…』とすり替わります。
しかし、全校生徒の性格を隅々まで把握している生徒なんていませんよね。
つまり、この傾向はよく知っているかどうかに関わらず発生するということです。
自分の所属しない他の集団を均一化してしまうこの錯覚を、行動経済学では外集団同質性バイアスと呼びます。
参照
outgroup homogeneity bias – APA Dictionary of Psychology