音速「マッハ1」の速度は環境により変化する

マッハ1の速度は環境によって変化する

音速を意味する「マッハ」を使ってそのスピードが表現されるのが、ジェット戦闘機やミサイルです。

通常、マッハ1は秒速340mとされ、時速換算すると1224kmということになります。

しかし、正確にマッハ速度を測定しようとすると、どんな状況下で飛行しているかによって時速の数値は変化します。

というのも、音は気温や湿度の影響を受けて進む速度が変わるからです。

よく知られているのは、水中だと音は速く伝わり、空中でのスピードの4倍にもなるということでしょう。

同じ空中でも、気温が高くなるとそれだけ音速も速くなります。

もし1気圧のもとで摂氏0℃の中を伝わるとしたら、秒速331.5mのところが、気温が1度上昇するたびに秒速0.6mずつスピードアップしていきます。

マッハ1を秒速340mで計算できるのは、海面上で気温が摂氏15℃のときです。

現実的には、気温は高度1000mにつき6.5℃ずつ低くなっていくので、高度1万1000m以上の成層圏を飛行するマッハ1のジェット機の秒速は、 295.2mにまで落ちます。

これは時速に換算すると約1063kmです。

参考 Mach Number

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