処女や初婚の女性を権力者に捧げる風習、初夜権とは?

花嫁と関係を持てる初夜権

他人の花嫁、花婿よりも先に抱ける

そんな、現代の感覚からすればとんでもない行為を初夜権といいます。

初夜権というのはあくまで通称で、実際には権利の類ではなく風習のようなもので、世界各地にその伝承が残っています。

例えばヨーロッパやインドなどの地域では、古
代から権力者や聖職者に処女や初婚の女性を捧げる風習があったといいます。

日本もその例外ではなく、東北から沖縄にいたるまで、似たような風習があったようなのです。

民俗学者の中山太郎氏は『農村や漁村などの共有であった女子が、一人の特定する男子の占有に帰するために科された義務』と述べ、同じく民俗学者の折口信夫や知の巨人とよばれた南方熊楠(みなかたくまぐす)も、初夜権について著作の中で言及しています。

しかし、初夜権に関する文献は多いものの、風
聞や又聞き、伝説や伝承を記録したものがほとんどで、その真偽はよくわかっていません。

少なくとも、公認された権利だったと考えられる根拠は存在していません。

参考 日本にも存在した?! 花嫁の処女を奪う権力者の特権「初夜権」とは

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