『もったいない』という感情がいかに恐ろしいかを1分で解説

サンクコストの呪縛とは?1分でわかりやすく解説!

2020年を予定していた東京オリンピック。

紆余曲折を経て2021年に開幕となったこのイベントですが、現実問題として真っ先にケチがついたのが新国立競技場の建築計画でした。

予算が1300億円だというのに、億円採用されたデザインどおり建設した場合の総工費は3000億円にのぼることが判明したのです。

設計からやり直しになるならば、ここまでにかけた費用が完全にムダになります。

とはいえ、進めても莫大な費用が失われるということで、企画は暗礁に乗りあげました。

こういった『既に投資してしまって取り戻すことのできない費用』を行動経済学ではサンクコストと呼び、更にこれにとらわれて合理的に意思決定できなくなってしまうことをサンクコスト効果と呼びます。

もったいないという感情や、自分の誤りを認めたくないという損失回避の働きにより、人は合理的な判断を失っていくのです。

新国立競技場は、結局デザインからやり直すこととなりました。

サンクコストに惑わされる例は、私達の日常でも頻繁に見かけます。

もったいないと思ったときは、このサンクコスト効果に惑わされていないか、一度かえりみることをお勧めします。

参照
Sunk Cost Definition – Investopedia

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