
人は午前よりも午後に嘘をつく!なぜ?
判断力は有限
世の中が「ストレス社会」と言われ始めて随分と経ちますね。
あなたも日々、少なからぬストレスや感情を表に出さずに我慢していることと思います。
しかし、その我慢は必ずどこかで違ったかたちで排出されているのをご存知ですか。
物事に耐える精神的忍耐力や、適切な選択をする判断力は、無限にあるものではありません。
体力や筋力と同じ、有限なものです。
一見、当たり前のことのように思えますが、これは私たちにとって思ったより根深い問題です。
受験勉強を頑張りすぎた学生が、入学後に全く勉強をしなくなってしまうことがあります。
さらに、車や電化製品などの高い買い物をする際、同時にいろんなものを買って散財してしまった経験はありませんか?
これは高い買い物をするときの吟味に大きなエネルギーを消耗してしまったせいです。
さらにさらに、人は午前よりも午後のほうが、疲労により嘘をつく頻度が上がると言われています。
これらは簡単に言えば『我慢をすると反動がくる』ということですが、本当に重要なのは、多くの場合、本人に自覚がないという点です。
- 週末はゆっくり休もう!
- たまにはパーッと飲み明かそう!
- これだけ頑張ったから、少しくらいサボってもいいよね!
こういった心理はごく自然なものですが、自覚があるだけ管理が出来ている証拠です。
しかし、私たちはこういった判断を、無意識に行ってしまっているのです。
こうした我慢による判断力の低下を、行動経済学では自我消耗と呼びます。
参照
How Ego Depletion Can Drain Your Willpower - Verywell Mind