なぜ皆が自分のことを『美人なほう』と勘違いしてしまうのかが判明!
人は知らないものよりも知っているものを好む
行動経済学における単純接触効果という作用は比較的有名です。
よく人間関係やセールスの場面で登場する言葉です。
その人との間に特に何も起こらなくても『会えば会うほど好感が増す』というやつです。
人は知らないものよりも知っているものを好みます。
これは太古の昔からの人間の本能に由来します。
目立って何かをしてくれなくても、ただ一緒に過ごしているだけで、少なくとも安全な人だという裏付けになるからです。
クレジットカードやローンなどによる信用情報に似ていますね。
例えたくさん借金をしていても、きちんと返済をしていれば、むしろ最初よりもその人の信用は増します。
このような現象は様々な場面で発生します。
『美人は3日で飽きる』という面白い言葉がありますが、この本質は決して美人の価値を下げるものではありません。
3日で飽きるというのは、単に見る人の中にあった緊張感や感動が薄れたことを意味します。
美人は美人である限りいつまでたっても得をします。
このように思ったことはありませんか?
- 自分の顔は思ったよりブサイクなんじゃないか?
- 自分はまだまだ若いと思いたいが、やはり見た目はもうオバサンなのか?
定期的にこのように思える人は賢明です、おそらく他の人の意見に近いのはそちらですから。
つまり、単純接触効果に惑わされにくい人だと言えます。
自分の顔や体は毎日鏡を見ていますから、どうしても実際よりも好意的に思えてしまうんですね。
参照 Mere Exposure Effect - Biases & Heuristics | The Decision Lab