イケメンや美女が実は損をしているの、わかりますか?
イケメンや美人も良いことばかりではない
『人は見かけによらない』とよく言いますが、それはそうでない場合もよくあることの裏返しとも言えます。
見かけというのは、一見してわかりやすい特徴のことです。
絵画の聖人の頭の上に光の輪っかが浮いているのを見たことがあると思います。
あの輪っかをハロー(Halo)ということから、人のイメージがわかりやすい特徴に左右されてしまうことを行動経済学ではハロー効果と呼びます。
あの輪っかはとても目立つので、もし本当に存在していたらきっとみんなの視線を集めることでしょう。
人の外見は、良くも悪くも見る人の判断や結末に大きな影響を与えます。
イケメンや美人は得をするとよく言われますが、彼/彼女らも良いことばかりではありません。
『外見が良いということは中身も良いはずだ』という先入観は、それが外れたときのショックを増大させますし、本人にはそれだけ大きなプレッシャーがかかるとも言えます。
学歴が良いというのも、それだけで頭がよく、仕事ができそうな印象を与えます。
しかし、その周囲の期待が少し外れただけで実際は平均以上の能力を持っていても『意外と使えないな』などと悪口を言われかねないのです。
多くの場合、第一印象の良さはプラスに働きます。
それは本人の小さなミスを帳消しにしたりする一方、事が大きいと裏目に出て、さらにそれが次第に増大することもあります。
反対に、第一印象が悪い人は総合的には損をします(ホーン効果)が、それ以上の落胆を与えづらいという利点もあると言えるでしょう。
参照
Why the Halo Effect Influences How We Perceive Others
Halo Effect: Definition and Impact on Web User Experience - Nielsen Norman Group