南太平洋のフィジーにインド人が多い歴史的な理由

南太平洋のフィジーに、なぜインド人が多い?

フィジーというリゾート地を知っていますか?

フィジーは、南太平洋に位置する、とても観光客に人気の島です。

人口は約88万人で、意外にも約半数がインド系です。

1945年頃から1970年代までは、先住民よりもインド系住民の方が多いときもありました。

近年は先住民が約50%を占め、インド系人が約44%を占めています。

インドからとても離れているにもかかわらず、なぜフィジーにこんなに多くのインド人が住んでいる理由のでしょうか?

かつてフィジーはイギリスの植民地でした。

その際、イギリスはたくさんのインド人をプランテーションの労働者としてこの島へ派遣しました。

1880年頃、インド人は約500人しかいませんでしたが、1916年頃に計6万人を超えました。

もともと、派遣されたインド人たちの契約期間は5年でした。

しかし、フィジーの過ごしやすい気候と高い給料が惜しいため、たくさんのインド人が契約終了後も住み続けました。

さらに、仕事以外の理由で移り住むインド人もたくさんいました。

こうして、今もフィジーにはたくさんのインド人が住んでいます。

フィジー人の多くはキリスト教徒ですが、インド人の多くはヒンドゥー教徒かイスラム教徒です。

政治、経済、宗教などの様々な理由で、フィジー人とインド人は対立しています。

参照
Chronology for East Indians in Fiji - Refworld

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