『性病の代名詞』梅毒をヨーロッパに持ち込んだ男

コロンブスは梅毒をヨーロッパに持ち込んだ

「性病の代名詞」ともいわれる梅毒ですが、かかると「バラ疹」と呼ばれる小さな赤い発疹が全身に現れ、脳や心臓に重い合併症をもたらすこともあります。

元は西インド諸島の風土病でしたが、 これを世界中に広めたのが、クリストファー・コロンブスです。

コロンブスといえば、 「新大陸」を発見したことで知られる冒険家です。

が、実はその航海の過程で、探検隊は西インド諸島の原住民と性交渉をしていました。

結果、 梅毒をヨーロッパに持ち帰ることになったのです。

探検隊が帰国すると、梅毒は瞬く間に猛威を振るい、耳が聞こえなくなる者、発狂する者が続出しました。

フランス国王シャルル8世やイングランド王ヘンリー8世も、梅毒が原因で命を落としたともいわれます。

さらに、梅毒の猛威は大航海時代の波に乗り、日本にも及びました。

妙法寺記(みょうほうじき)には1513年に唐瘡(とうがさ)という奇病が流行したという記載があり、これが梅毒であったと考えられています。

梅毒は新大陸発見からわずか20年程度で、アメリカからヨーロッパを経由し、極東の日本に到来したのです。

その後、ペニシリンなどが開発されて治療が可能になったものの、世界ではいまだ猛威を振るっています。

参考 Case Closed? Columbus Introduced Syphilis to Europe

あなたにおすすめ