世界で最も狭い国はバチカン市国ではなかった!
バチカンより小さい!シーランド公国とは
現在、世界でもっとも小さい国はイタリア・ローマにあるバチカン市国で、その面積は0.4平方キロメートル、およそ東京ドーム100個分程度です。
しかし、実はバチカンよりも小さな国家が存在します。
それがイギリス南東部の沖合に浮かぶ「シーランド公国」で、面積はわずか207平方メートルしかありません。
これはテニスコートよりも狭い面積です。
とはいえ、この国は島ではなく、 イギリス軍が第二次世界大戦中に作った海上要塞なのです。
2本の円柱の上に甲板が乗っているだけの人工の構造物に過ぎません。
これが国になったのは、戦後放置された状態になっていたところを、1967年に元英国陸軍大佐のロイ・ベーツが占拠したことに始まります。
ベーツは勝手に独立宣言をした挙句、シーランド公国と命名し、さらに自らを「ベーツ公」と称し君主を名乗ったのです。
当然、イギリス政府は彼を訴えますが、シーランドが領海外に存在することを理由に敗訴してしまいます。
その後、ベーツはコインや切手、また爵位の販売などで国家を運営しますが、2012年に死去。
その後は息子のマイケル・ベーツが2代目の国家元首として後を継いでいます。
ただ、シーランドはあくまで人工物であるため「領土」としては認められていません。
要はベーツが勝手に「独立国だ」と言い出したに過ぎないのです。
そのため、現在のところ公式な国家として承認している国はありません。
参考 Principality Of Sealand