銭形警部がルパンを逮捕することは許されていない

フランスのリヨンに本部があるインターポールは犯罪者を捕まえることができない

国際手配された犯人を、地元警察と協力して検挙する。

そんなイメージのあるインターポールですが、実際には、彼らに手配犯を逮捕できる権限は与えられいないといいます。

インターポールは正式名を 「国際刑事警察機構」といいます。

各国の警察機構によって結成された、国際犯罪防止のための組織です。

加盟国は190ヶ国にのぼり、日本は1952年に加盟、警察庁から5人の職員が派遣されています。

しかし、インターポールに専従の捜査官はいないし、ヘリコプターもなければパトカーもなく、ピストルも携帯していません。

要は、各国の連絡機関のようなもので、世界を股にかけた「スーパーポリス」ではないのです。

職員が国際犯罪の実働捜査を行い、緊急時には容疑者の確保を行うこともありますが、身柄を拘束するのはその国の警察です。

技術的な支援や指示を行うことがあったとしても、 主体は各国内の警察なのです。

そもそも逮捕権は典型的な国家権力であり、それを他国で行使することは、主権の侵害や内政干渉にあたります。

参考 Interpol

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