死体から内臓を抜き、四肢を切り、塩漬けにして食卓に
スコットランドに存在した人肉を食べる一族
イギリス・スコットランドの南西部に位置するサウス・エアシャーは、古い修道院や古城が点在する閑静な街です。
しかし、15世紀頃、この地域には人肉を25年にもわたって食べ続けたソニー・ビーンなる怪人が存在したといいます。
スコットランドの田舎町で生まれたソニービーンは、生来の怠け者で粗暴な人物でした。
成人して家を出ると、意気投合した女とともに、洞窟で暮らすようになります。
二人は旅人を殺害し、金品を奪うことで生計を立てていましたが、食糧に事欠いた際、あることを思いつきました。
殺傷した死体を食べればいいのだ、と。
彼らは死体から内臓を抜き取り、四肢を切り分けると塩漬けにして食卓に乗せました。
余った肉は干してフックにかけて保存食にしたそうです。
二人は性欲も旺盛で多くの子どもを作りましたが、正規の教育を受けさせず、旅人の殺害方法と死体の解体技術だけを学ばせたといいます。
子どもたちは近親相姦を繰り返し、大家族になりました。
しかし、不審な失踪事件が多発したことから軍隊が出動し、ソニー・ビーンと一族は捕えられ死刑に処されました。
子どもたちはなぜ自分たちが処刑されるのか、最後までわからなかったと伝えられています。
公式記録が残っていないため、これらの話は創作だという指摘もありますが、実態は定かではありません。
参考 The story of Sawney Bean, Scotland's most famous cannibal.