ナチスドイツのオカルト研究機関「アーネンエルベ」

ナチスのオカルト局ドイチェス・アーネンエルベ

ナチス・ドイツ政権下ではさまざまな機関が存在しましたが、中でも異端視されたのがドイチェス・アーネンエルベです。

祖国遺産協会を意味するこの組織は1935年にナチス親衛隊の指導者、ハインリヒ・ヒムラーが設立した研究機関です。

組織の目的はドイツ人の祖先とされるアーリア人の偉業を歴史の中に見出し、その研究成果を大衆に伝えることでした。

ただ、ヒムラー自身が宇宙人との交流を試みるような空想家であったためか、隊員らも次第に神秘思想に傾倒するようになります。

シャンバラ伝説の探求がその一つです。

シャンバラとはチベット密教に伝わる地下王国の名で、その住民こそがアーリア人の起源であるとします。

実際、隊員はヒマラヤ山脈に赴き、シャンバラの捜索に明け暮れたといわれます。

また、太陽系が灼熱の天体と氷の天体の衝突によって生じたとする宇宙氷説のような研究にも大真面目に取り組みました。

医学部門ではアーリア人以外の人種を根絶する目的で、収容所の囚人にX線照射や手術による断種実験も行っていたとされます。

このように、アーネンエルベは荒唐無稽な研究や非道な実験を多く行っていたため「ナチスのオカルト局」とも呼ばれています。

参考 Ahnenerbe Documents Digital Collection | Ursinus College Research

あなたにおすすめ