
倭建命と日本武尊の違いは?わかりやすく解説!
倭建命と日本武尊の違いは?わかりやすく解説!
- 倭建命(やまとたけるのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
これは、それぞれ『古事記』と『日本書紀』でのヤマトタケルの名前の表記です。
実はこの2つの書物では、名前の表記だけでなく、人物設定やエピソードにも大きな違いがあります。
『古事記』の倭建命は勇敢ですが、兄をあっさり殺したり、イズモタケルを平気でだまし討ちしたりするなど、かなり荒ぶる人物として描かれています。
とんでもない行動が多いのは、こちらのほうです。
父の景行天皇はそんな倭建命を恐れ、倭建命は自分を愛してくれない父に不満を持つようになります。
『日本書紀』の日本武尊は、兄は殺さず、景行天皇には忠誠を尽くす優秀な将軍として描かれています。
そして、日本武尊が死ぬと、父は嘆き悲しみます。
こうした違いについて、『古事記』では、基になった伝説の形が比較的残されているのに比べ、『日本書紀』は、国家の正式な歴史書として、天皇中心の視点で伝説を構成し直しているためだと言われています。
・参照
出雲大社