遺体を用意するためだけに女の子が殺されることも!中国の冥婚とは?

遺体の盗難や人身売買が問題化する中国の冥婚

冥婚とは、死後結婚のこと

冥婚(めいこん)とは、婚約以後の男女どちらかが結婚前に亡くなってしまった場合や、婚約以前に亡くなった子どもに対し、親が形だけでも結婚させる習慣を指します。

そんな冥婚が実践されている中国では、遺体が商品として高値で取引されるという事態が問題視されています。

中国では土葬が一般的で、 亡くなった未婚の男女を結婚させる場合も、2人のお墓を掘り起こして一緒に埋葬しました。

しかし、政府の方針によって火葬が推奨されると、土葬する冥婚用の遺体が不足しました。

しかも亡くなった男性遺族らが女性の遺体を求めるケースが増えたことで、冥婚用に死体を調達する業者が増えていき、埋葬直後に墓を掘り起こして女性の遺体を盗む事件が多発したのです。

さらに、かつて行われていた「一人っ子政策」による影響も無視できないと考えられます。

特に農村部では男の子を重んじる風習があるため、男の子が生まれるまで女の子の出産は隠されることがありました。

その結果、生まれた女の子は戸籍がないままどこかに売られ、冥婚用の遺体用に殺されてしまうケースまで起きていたのです。

参考 China's ghost weddings and why they can be deadly

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