突然そこにいたはずの3000人が姿を消した失踪事件
中国兵士集団失踪事件
警察庁の調べによると、2017年度の行方不明者の届出受理数は、8万4580人でした。
失踪の動機は人間関係のトラブルや経済事情などさまざまですが、いずれにしても何らかの理由があります。
ところが過去には原因もわからず、しかも大集団が忽然と姿を消した事件が中国の地でありました。
それが中国兵士集団失踪事件です。
ときは1939年12月、日中戦争の真っただ中のことです。
中国軍は日本軍の攻撃に備え、南京付近115の広野に3000人もの兵士を配備していました。
兵士は3kmにもわたる防衛ラインを築き、来るべき日本軍の襲撃を待ち構えました。
防衛態勢が整ったことを確認した軍司令官は、いったん作戦本部に戻りました。
しかしその翌日、司令官に驚愕の一報がもたらされます。
現場に配備したはずの兵士が、一夜にして消えてしまったというのです。
現場には戦闘の痕跡はなく、銃器類は投げ出されたままでした。
3000人もの人間が一斉に消えたにも関わらず、近辺に駐屯していた兵士は何の物音も聞かなかったといいます。
しかも、いまなお兵士たちの行方はわかっていません。
衝突を前に集団で逃げ出したのでしょうか。
それとも事件自体がデマカセなのでしょうか。
今後新たに物証が発見されれば、失踪の経緯や顛末が明らかになるかもしれません。
参考 中国兵士集団失踪事件