日に7000歩しか歩かない日本人!ロコモティブシンドロームとは

あなたは毎日1万歩は歩いていますか?

ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)とは、足腰の筋肉や関節が衰え、要介護や寝たきりのリスクが高くなっている状態のことをいいます。

主に加齢や運動不足による筋肉の減少、痩せ過ぎによる栄養不足が原因でロコモになります。

ロコモの中でも、年を重ねるごとに筋肉が衰えていくことをサルコペニアと呼びます。

通常、人間の筋力は20代後半から衰え始めるとされ、80歳以上になると約半数の人がサルコペニアという報告もあります。

もちろん急激に衰えるのではなく、少しずつ体の疲れを感じやすくなります。

例えば、若い頃はいくら走っても元気だったのに、今では数m走っただけですぐに息が上がるなど、昔よりも体力が低下したことを実感するようになります。

最近では、昔とくらべて運動する機会が減ったため、若い世代の筋肉の衰えが問題になっています。

ロコモになる主な原因は加齢ですが、運動量が全体的に減っている若い世代も注意が必要です。

特に食事制限だけでダイエットを行うと筋肉量が減り、将来的にロコモになる可能性を大きくします。

ロコモの兆候としては、『片足で立ったまま靴や靴下を履けない』、『階段を昇るのに手すりが不可欠』『横断歩道で青信号を渡りきれない』などがあります。

ロコモの予防には、栄養改善と運動が大切です。

脂質や糖質だけでなくタンパク質やビタミン、ミネラルという五大栄養素をバランスよく摂取し、なるべくエスカレーターではなく階段を使い、自転車や徒歩で通勤するなど、日々の適度な運動を心がけましょう。

日に約1万歩以上歩いていればロコモの心配はないとされていますが、日本人の一日あたりの平均歩数は約7000歩ほどしかないと言われています。

参考 Locomotive Syndrome: Definition and Management

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