『職場の空気』はどこから生まれるのか?

鶏が先か卵が先か

仕事や学業の調子の良し悪しは、自分の体調や気分だけで決まるものではありません。

調子の悪い仲間がいると、周囲の人たちにも悪影響を及ぼします。

この現象を行動経済学では伝染効果と呼びます。

当たり前のことじゃないかと思うかもしれませんが、事はそう単純ではありません。

調子の良い人物がいるから全体が好調になったのか、それとも全体の雰囲気が良いから好調な人が現れたのか、簡単には判別できないからです。

『鶏が先か卵が先か』というやつですね。

この作用が最も顕著に表れるのが、スポーツの試合です。

得てして球技などの試合には風向きというものがありますね。

ときには優勝候補のような強豪が、遥か格下のチームに敗北することがあります。

その原因を考えるときに、全体の雰囲気のせいなのか、特定の選手の調子のせいなのか、簡単には判らないはずです。

少なくとも、この心理作用からわかることは、調子の良い仲間を見かけたら足を引っ張るようなことはせず、とことん援護せよということです。

参照
What is the 'Contagion Effect'? - The Atlantic

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