
ノコギリや長い串を口に刺す者も?プーケットのお祭り
あらゆる道具で口を串刺し!?ベジタリアン・フェスティバル
タイ・プーケットのベジタリアン・フェスティバルは、100年以上の歴史を持つお祭りです。
見どころは、なんといってもマーソンの行進です。
マーソンとは、神と交流できる中国系寺院の信徒を指します。
行進の参加者は中国刺繍を施したエプロンを身に付け、あらゆる道具で口に串刺しを施すのです。
祭り当日となると、マーソンたちは長い串、ノコギリ、パイプ、中には自転車やパラソルを口に刺す猛者もいます。
さらには、火や刀の上を渡る者、酔っ払った様な状態に陥る者、ただ歩くだけの者など、儀式における行動もマーソンによりさまざまです。
この祭りの起源は、中国の道教の九皇帝祭を起源とする説が有力です。
プーケットは、かつて錫(すず)の産地として栄えており、中国から多くの労働者が出稼ぎに来ていました。
しかしある日、慰労のために公演に来た中国の京劇団員が原因不明の病にかかってしまいます。
劇団員たちは食事を菜食に切り替え、心と体を浄化する神・九皇帝神に祈りを捧げたところ、病気は見事に回復しました。
それを見ていた地元の住人が、 健康・幸福・平安を祈る儀式として『肉を食べないよう口を封じる』という意味を込めた串刺しの行進を始め、今日まで続いているとされます。
参考 Phuket Vegetarian Festival - Nine Emperor Gods Festival in Phuket