海と空、戦争ではどちらを制するのが有効?制海権と制空権

国には場所や形の特徴がある

世界にはいろいろな国がありますが、国の形もさまざまです。

日本やイギリスのように海に囲まれている島国もあれば、陸地に囲まれている内陸国もあります。

中国のように内陸にも海にも面している国、韓国や北朝鮮のように内陸から海に突き出ている半島の国もあります。

環境により変わる人々の生活

形だけでなく、暑い国だったり寒い国だったり、雨が多い国、 雨がめったに降らない国と、 国によって気候や環境も大きく変わります。

寒い国には寒さをしのぐために進化してきた面があり、 雨が多い国は雨を利用して進化してきた面があります。

そして、その国に住む人の生活も、国それぞれの特徴を有しています。

違う考え方をする人たち

環境や生活がちがえば、人々の生き方も変わってきます。

そして、生き方が違えば、ものの考え方も大きく変わってきます。

どこの国や地域の人でも、他の国の行動や考え方を奇妙に感じることがあります。

そんなとき、自分たちの生き方や考えに拘り、他の国を否定する人たちもいます。

残念なことですが、 人はつい『自分はいつも正しい』と思ってしまう生き物です。

自国民としての考えを持つのは良いのですが、他国には他国の考え方があります。

自分たちとは違う考え方をする人々に触れることは、世界の動きを見る上で非常に重要なことです。

海を支配すると戦いが有利に

制海権という言葉を聞いたことがありますか。

これは『海を支配下に置き自由にできる権利』を指します。

他国と争いが起こったとき、 相手の国の近くに自分の国の海軍を進ませることが出来れば有利になります。

海からの攻撃が可能になる上、 相手の周辺の海を閉ざすことで、兵士や食べもの武器を船で運 ぶのをストップ出来ます。

なので、戦争で制海権を手に入れるのはとても重要なのです。

空を手に入れたら最強!?

一方、海ではなく空に関して、制空権という言葉も存在します。

これはアメリカ軍人のウィリアム・ミッチェル が考えたもので、『相手の国の上空に好きに戦闘機を飛ばすことができる権利』を指します。

海だけではなく、 空の権利を奪うと、 軍事的にとても有利になります。

制空権をとることが出来れば、 空から敵の基地を破壊できるからです。

さらに、空は陸からの反撃を受けづらいため、兵士やものを安全に高速で運ぶことが出来るのです。

近代の戦いは海と空の奪い合い?

実は、第一次世界大戦以降の戦争のほとんどが、この海と空の権利をとりあう戦いになっています。

2つの国の軍隊が、お互い制海権や制空権を奪われないよう、 必死で戦うのです。

海と空の権利を押さえていることは、戦争ではないときでも、国を守るた めに大事なことです。

だからどの国も、自分の国の海や空のエリアに他国の船や飛行機が入ってこないよう、いつも注意しているのです。

参考 In war, is aerial, naval or land superiority more important?

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