日本は青森県三沢市から北朝鮮や中国の情報を盗聴している?
日本は盗み聞きするための場所?
アメリカは軍隊だけでなく、ライバル国の動きや会話を盗み聞きするためにも日本を重要な基地にしています。
青森県の三沢市にある米軍基地の周辺には、大きい球体の建造物が並んでいます。
しかし、これはライバル国の通信や会話をこっそり聞くためのアンテナになっています。
その形から俗に「ゴルフボール」や「ピンポン玉」と呼ばれています。
このアンテナで、アメリカはロシア、中国、北朝鮮などライバルの国のメールやSNS、 電話を盗聴します。
それが、1分間におよそ300万もの通信をキャッチしていると言われています。
そこで得た情報からライバル国が次にどんな行動をとるのかを予想し、対応を考えるのです。
日本に置いてあるということは、当然ライバル国だけでなく、 日本の通信も筒抜けになっていると考えていいでしょう。
なので日本の政治家は、外交関係などの機密情報は電話やLINEなどでは話さないようにしています。
5つの監視の目
アンテナでキャッチした情報は、 アメリカだけでなくイギリス、 カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのファイブアイズと呼ばれる国々に共有され、巨大な監視体制をつくっています。
最近ではこれに日本、ドイツ、フランスも加盟させ、より強い監視体制をつくろうとしています。
現代の戦いでもっとも大事なのは、兵器や兵士ではなく、 情報です。
情報を仲間の国々と共有し、連携していく必要があるのです。
日本とアメリカの仲が良好であることは、日本にとって多くのメリットがあると言えます。
これまで太平洋側は安全だった…?
実際に日本の重要なシーレーンは全てアメリカが守っています。
また、アメリカがいるおかげで日本は半分しか監視しなくて良いとも言えます。
実は日本のもつ他国のミサイルなどを監視するレーダーのほとんどは太平洋側に向いておらず、ロシアや中国や北朝鮮がある大陸側に向いているのてす。
なぜなら、日本は太平洋側から攻撃されることがないからです。
太平洋は広く、この距離を攻撃できるミサイルを持つ国はアメリカくらいしか存在しません。
アメリカと日本はお互いを守りあう日米同盟を結んでおり、 アメリカから見れば日本はライバルの中国やロシアを監視するのにちょうどいい場所にあります。
太平洋側はアメリカに任せ、日本はライバルがいる大陸側を見ているだけでいいという寸法です。
太平洋側を気にしなくていいことで、 日本には大きなメリットがあります。
お金も人手も他国の半分で済み、注意しなければならない国も限られるため、そのぶん防衛や監視もしやすくなります。
しかし、昨今は中国の動きに警戒しているため、防衛費を増やそうとしています。
参考 How Might Japan Join the Five Eyes?