価値の無い品に高価格を付け、高金利で金を貸す違法店
質屋は109%の金利が認められている
一般的な質屋のイメージは「品物を預け、その査定額分のお金を借りる店」といったところでしょうか。
消費者金融のように審査の手続きや収入証明は必要なく、お金が返済できなくても「質流れ」として品物が没収されるだけにとどまります。
そのため一刻も早く安全にお金を借りたい人には、便利なシステムだともいえるでしょう。
しかし、その一方でデメリットもあります。
それは、金利が非常に高いことです。
質屋は貸金業者と違い、質草の管理や盗犯防止などの面でコストがかかります。
そこで質屋営業法第36条では、質屋に年利109.5%までの金利を認めているのです。
質屋で10万円を借りると、3ヶ月で約2万7000円の利息が付く計算になります。
これは出資法で定められた上限金利20%の5倍以上に相当します。
近年では、この高金利に目を付けた「偽装質屋」と呼ばれる店舗も存在します。
さほど価値の無い質草に高い査定額を付け、高金利で金を貸し出すという手口で稼ぐ店です。
標的は主に高齢者で、融資の際、年金支給日に口座引き落としで返済させる契約を結ばせるのです。
もちろん、これは違法行為です。あ
あまりに高い査定額を提示する質屋には、用心した方がいいでしょう。
参考 知られざる質屋の実態…金利は消費者金融の5倍超!? 国が認める理由(2/3)