中国は南シナ海に進出した後どうする?海を支配してきたアメリカ
世界の海を手に入れた国が最強
海で最も強い場所をワールドシーと呼びます。
世界の海を手に入れた国が、世界で最も強くなるとされます。
ワールドシーと呼ばれるものは大きく分けて2つあり、太平洋と大西洋を指します。
現代、海を支配しているのはアメリカ合衆国です。
世界地図を見ればわかるように、 大西洋と太平洋は、ユーラシア大陸の両側に位置し、世界の海の大半を占めています。
このワールドシーで海軍が好きなように行動できれば、 一気に兵士や物資の運搬、補給が円滑化します。
アメリカはこのワールドシーの考え方に従って世界の海を手に入れました。
国家レベルの軍備を海に置くアメリカ
アメリカは遠く離れた地域にも軍を出せるよう、 太平洋と大西洋に強力な7つの艦隊を置いています。
それぞれの艦隊は、1つの国家に値するレベルの強い軍事力を持っていると言われています。
こうして世界の海を手に入れたことで、アメリカは世界最強の国になっていきました。
アメリカがワールドシーを制していると言えど、それだけで他の大陸まで支配することはできません。
海を手に入れることでロシアや中国などの動きを押さえこんでいるに過ぎないのです。
ワールドシーの周辺の重要な海域
大陸と島国や半島との間にある海をマージナルシーと呼びます。
わかりやすく例えると「○○海」 「✕✕湾」と名前の付く場所が該当することが多いです。
日本の周辺にも、ベーリング海、オホーツク海、日本海、東シナ海、南シナ海などたくさんあります。
これらは、アメリカのような国がユーラシア大陸に進出するための重要な海域です。
マージナルシーを押さえれば、ロシアや中国などの大国への影響力が強まるのです。
またロシアや中国にとっても、やはりマージナルシーは非常に重要な海域です。
マージナルシーを手にすれば、結局、ワールドシーに進出できるからです。
中国が南シナ海などのマージナルシーに進出しようとしているのは、その先のワールドシーを狙っているからなのです。
参考 Marginal Sea - an overview | ScienceDirect Topics