タワマンの修繕方法は実は確立されていない?
タワーマンションの修繕方法はまだ確立されていない
タワーマンションは一般的に20階以上の超高層タイプの集合住宅を指します。
高い技術あってこそ、こうした高層建築を造れるのだろうと思いきや、タワマンの修繕方法は、いまだ確立されていないと考える専門家もいるのです。
タワマンが供給され始めたのは、2000年ごろ。
一般的に分譲型のタワマンは、竣工後15年くらいで大規模な修繕工事が行われます。
したがって、現在のタワマンは初期のタイプが1回修繕を受けているだけです。
しかし、超高層のタワマンとなると、各ゼネコンが時々の最新技術を用いて建設しているので、物件ごとにかなり仕様が異なります。
つまり、ゼネコンによって仕様が異なる上に経験値も不足し、マニュアル化もされていないのが現状です。
専門家いわく、特殊性がある超高層の大規模修繕は、施工会社がそれに慣れているかどうかで違いが大きいといいます。
通常、マンションの大規模修繕は、足場を組んで建物を覆って行われますが、タワマンの場合はゴンドラを吊るすなどの特殊技術が必要とされます。
この技術も共有されておらず、各社によって違いがあるのです。
建築したゼネコンが修繕まで担当し続けるのなら問題は少ないですが、他社に任せるとなると工期や費用の面でトラブルの起こる可能性は否めません。
参考 「超高級タワマン」の施工不良の問題。ゼネコンの施工管理が特に重要