タウリン1000mgはカキ1個分に過ぎない
タウリン1000mgはたったの牡蠣1個分
栄養剤の広告で、よく「タウリン1000mg配合!」という文言が見られます。
いかにも疲労回復に効果がありそうですが、残念ながらこの配合量は大したものではありません。
タウリンとは、脳や心臓、肝臓や血管など人体のあらゆる場所に存在するアミノ酸の一種で、血圧の調整や肝臓の解毒作用の強化など、生命維持に欠かせない物質です。
このタウリンを豊富に含んでいる食材はイカやタコ、牡蠣などの魚介類です。
1000mgを摂取するには、牡蠣を1個から3個程度食べれば事足ります。
また、ヤリイカ半杯分でも、同量の摂取が見込めるといいます。
そもそも、肝心の疲労回復に効くかといえば、少し疑問符が付きます。
というのも、タウリンには交感神経を抑制する働きがあるとされます。
つまり、エネルギッシュになるより、気分を鎮める作用があるのです。
そのためか、栄養剤の宣伝などでも「1000mg配合」と謳ってはいますが、具体的な効能までは記されていません。
それに1000mgと表記されると多いように感じますが、わずか1gに過ぎない量です。
この桁数の大きさもあいまって、効果があるように思い込まされるのかもしれません。
参考 What Is Taurine? Benefits, Side Effects, and More