電話機と電卓の数字の配列が違うのに気づいたとき

使いやすさを重視した電卓と、自然な形で並んだ電話機の数字

電卓と電話機は、それぞれ別の機能を持つ機械ですが、数字の0~9が並んでいるという共通点があります。

ところが、電卓は下から0、1、2、3、電話は上から1、2、3と、数字の並びは逆です。

なぜ同じ並びにしなかったのでしょうか。

まず、使いやすさを考慮した並びになっているのは電卓です。

使用頻度の高い0を手前にしたほうが、使い勝手がよいという考えからこの配列が採用されました。

一時は、違う配列の電卓もつくられましたが、操作性を考えた上で結局は今の形に落ち着きました。

現在では、国際標準化機構(ISO)で、コンピューターのテンキーとともにこの基準に定められています。

電話機の数字の配列は、インターナショナル・テレコミュニケーション・ユニオン (ITU) で定められたもので、この並びが自然な形だからというシンプルな理由で決まったようです。

つまり、それぞれ別の機構に属する電卓と電話機は、電卓は操作性を、電話機は白然な並びを優先した結果、異なった配列になったようです。

参考 ITU: Committed to connecting the world

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