増税の度にボロ儲けしている「金の密輸」業者とは!

増税の度にボロ儲けしている「金の密輸」業者とは!

消費税増税を悪用した金の密売が増えている近年、増加している犯罪の一つに「金の密輸」があります。

税関を管轄する財務省の発表によると、2008年の摘発件数が4件であったのに対し、2017年は300倍以上の約1300件にものぼります。

なぜここまで急増したのでしょうか。

それは、消費税を悪用すれば、金の密輸で大金を稼ぐことができるからです。

本来、金を日本に輸入する際は、税関で消費税を納める必要があります。

通常はその後、輸入業者は消費税込みの価格で金を貴金属店に売りますが、消費税を税関で申告しないで貴金属店に売ると、どうなるでしょうか。

店側は消費税8%分を上乗せした形で買い取ることになるのです。

つまり1億円の金塊を持ち込めば、労せず800万円が手に入ることになるのです。

この金塊ビジネスは、暴力団の資金源の一つになっているといわれています。

組員が自ら実行するだけでなく、一般人を騙して運び屋に仕立てるケースも目立つといいます。

実際、2017年6月には、1億3000万円相当の金塊約30キロを密輸した罪で、 主婦ら5人が逮捕されています。

消費税増税は密輸業者にとって、利益の拡大も意味します。

格安航空会社の増便で運送コストが抑えられるようになったことも、密輸業者にとっては喜ばしいことでしょう。

今後はより一層、金の密売が横行することが予想されます。

参照
Gold Smuggling reaches three-year high post govt import duty hike

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