犬の頭部を人工心肺に取り付け生存させるサイボーグ犬実験

ソ連が10年かけた?サイボーグ犬開発計画

移動に利用された馬や、通信手段として用いられた伝書鳩など、動物は戦場でも活躍してきました。

ただし、軍事利用としては定着しなかった動物もいます。

そうした失敗例の中でも特にユニークなのが、旧ソ連が進めたという「サイボーグ犬開発計画」です。

冷戦が本格化していた1958年、ソ連は動物の頭に機械の体を付け、忠実な機械兵に改造するという計画を発案しました。

そのなの被検体には犬が選ばれ、開発計画はセルゲイ・ブルコネンコ博士によりザ・コリーと名付けられました。

この計画は、博士の指揮で100年間も続けられたといいます。

この計画により、ブルコネンコ博士は犬の頭部を自作の人工心肺に取り付けて生存させる実験に成功したともいわれています。

トリックの疑いもありますが、サイボーグ化開発自体はかなりの段階まで進んだと考えられます。

起動実験にまでこぎつけたとの説もあるものの、最終的には中止となっているため、実態は謎のままです。

一方アメリカでは、猫の耳付近に盗聴器と電池を埋め込み、傍受した会話内容を尻尾内部のアンテナを通じて目的地へ送信される仕組みの開発がなされました。

改造を施された猫は、職員の会話を傍受するためソ連領事館近辺の公園へと放たれていました。

ところが、スパイ猫は公園から道路へ飛び出し、車に轢かれて死亡してしまいます。

この事故で猫のスパイ化は非現実的と判断され、約1000万ドルをつぎ込んだ計画は中止となりました。

参照 The Story Behind the Russian Robot Collie Patent Sketches

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