バカほど自分がバカであることに気づかない!

『馬鹿と言ったほうが馬鹿』の真意

自分の本当の実力と、本人が信じている自分の実力のレベルは、だいたいずれています。

とある、人のユーモアのセンスを調査したアンケートについて紹介します。

気の利いたジョークをいくつか聞いてもらい、ぞれぞれのユーモアに点数をつけてもらいます。

これは、その人のユーモアへの理解度を調べるためのものです。

そして最後に、『自分のユーモアのセンスは、世間で上位何%に入ると思いますか?』という質問に答えてもらいます。

結果は非常に面白いものです。

アンケートの成績が下位25%の人々の平均自己評価が、なんと上位40%だったのです。

これは凄まじいギャップですね。

反対に、実際の成績が上位25%の人々の平均自己評価は、上位30%でした。

つまり、ユーモアのセンスがある人ほど自分を過小評価し、ない人ほど過大評価する傾向にあるのです。

そして、これはユーモアに限ったことではありません。

学力、容姿、仕事など、さまざまなシーンでも同様の傾向がみられます。

この傾向を、行動経済学では、提唱者の名前にちなんでダニング=クルーガー効果と呼びます。

能力が高い人は、能力が高いがゆえに、自分の実力を正しく認識できます。

一方、能力が低い人は、能力が低いがゆえに正しい評価ができないのです。

昔から『馬鹿と言ったほうが馬鹿だ』という面白い日本語がありますが、まさにこのことですね。

忘れてはいけないのは、能力は上げることが出来るという点です。

人は能力が上がるにつれて己の未熟さに気づけるようになり、成長していくということですね。

さて、今のあなたの感想により当てはまるのは、次のうちのどちらですか?

①自分のことが心配になった。
②とある嫌な人を思い出した。

参照
An Overview of the Dunning-Kruger Effect - Verywell Mind

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