2日間で130人の子どもを食べたジンガ女王とは?
600人を粉挽き機で虐殺したジンガ女王
歴史上、悪女と呼ばれた女性は数多くいます。
しかし、17世紀に存在したアフリカ・アンゴラの女王ジンガほど凶暴な女性は稀でしょう。
その無慈悲な振る舞いは、猟奇的の一言に尽きます。
まず、女王は人肉を常食していたと言われ、特に子どもの柔らかな肉を好んだといいます。
そのため、2日間で130人もの子どもを食したという伝承もあります。
またあるときは、視察に訪れた地方で村人の些細な過ちに腹を立て、約600人の住民を残らず幽閉、その後巨大な石の粉挽き機によって全員をすり潰し、犠牲者の生血を若返りの霊薬として啜ったとも伝えられています。
さらに、彼女は異常な性欲の持ち主だったとされます。
例えば、ジンガは好みの男を集めては快楽のために奉仕させたといいます。
しかし、男を鞭で打ち、刃物で肉をえぐるというサディスティックなものでした。
そして情欲が満たされれば、男を容赦なく殺したというから、まさに暴虐の限りを尽くした女王と言えるでしょう。
一方、ジンガは植民地支配を目論むポルトガルとの折衝にあたり、国を脅威から守るため自らキリスト教に改宗するなど、聡明な女性だったとも言われます。
残虐なエピソードの数々が、女王を陥れるために敵対国によって広められたという可能性も、十分考えられます。
彼女の正体は未だ謎に包まれています。
参考 — Nzinga, rainha de Ndongo e de Matamba