白鳥の羽ばたきは人を殺せるほど強力?

白鳥は人間を殺す力をも持つ

河川などに飛来すると思わずカメラに収めたくなるほど美しい白鳥ですが、あまり彼らに近づくのは禁物です。

なぜなら白鳥には、その優美な外見に似合わず、凶暴な一面があるからです。

実は、繁殖期に入った白鳥はとても警戒心が強くなるため、近づくと容赦なく敵に噛みつかれるでしょう。

また、白鳥は体長が約150cmと鳥類の中では大型で、そのぶん翼の力が発達しています。

白鳥が威嚇のために翼を広げれば、全長は2m以上にもなります。

そのため、まともに翼で殴打されれば、大怪我は避けられません。

実際、北海道苫小牧市のウトナイ湖では、バードウォッチャーが白鳥に殴られて骨折する事故が起きています。

さらに海外では、人間を翼で殴打して気絶させたのみならず、水中で頭の上を押さえつけて殺害した例も報告されているのです。

ただ、だからといって、白鳥を乱暴な鳥だと決めつけることはできません。

白鳥はいったんつがいになると、生涯その相手と添い遂げると言われ、夫婦の絆が強い鳥としても知られています。

彼らが互いの愛を育む時期にアグレッシブになるのも、当然の反応なのかもしれません。

参考 Who, What, Why: How dangerous are swans? - BBC News

あなたにおすすめ