人口あたりの死刑執行数が最も多い国まさかの国
最も自殺率が高いのはシンガポール
現在、死刑制度の残されている国で執行数がもっとも多いとされているのは、年間2000人以上と推定される中国です。
しかし、人口当たりの執行率が多いのは、 アジア屈指のリゾート地として人気があるシンガポールです。
統計によると、1990年から2003年までに処刑された人数は、400人にものぼります。
その比率は人口100万人につき約14回に相当します。
近年は国際的な非難もあって減少傾向にあるものの、2015年から2017年の3年間の執行数は2回でした。
シンガポールの人口は約500万人と日本の約25分の1なので、単純計算で比較すると、年間に人口比200人相当が死刑に処されていることになります。
日本では、殺人以外で死刑になることはまずありません。
しかしシンガポールでは、殺人はもちろん、人もしくは財産を傷つける目的で武器を使用した場合、結果がともなわなくても死刑となります。
この武器使用は未遂でも適用され、共犯者も武器を所持していた犯人と同様、死刑が科されます。
そして、違法な反政府団体への所属、暴動、誘拐、強盗、公務執行妨害、公共物破損、放火などの特定犯罪のときに武器を使用した場合も、死刑になる場合が多いです。
さらに、麻薬の密輸や製造も死刑となります。
麻薬関連では、外国人死刑囚の数も多く、外交問題に発展したことも数多くあります。
そのため、外国人には執行を停止したり減免したりする傾向にあるそうですが、国民への人権意識は相変わらず低いままです。
参考 Penal Code 1871 - Singapore Statutes Online - Attorney-General's Chambers