ヤマトタケルは何をした人?

今からおよそ1300年前、現在に残る最も古い歴史書である古事記、そして当時の政権による最初
の正式な歴史書である日本書紀が相次いで誕生しました。

現在、これらを合わせて記紀と呼びます。

そこには、ともに天地と神々の誕生に始まる神話の時代から、飛鳥時代のある時期までが記されています。

古事記では第8代推古天皇まで、日本書紀では第41代持統天皇までの日本史が記されています。

現在の研究ではそれらの内容は神話であり、完全にフィクションとされています。

また、実在していなかった架空の人物も数多く登場します。

記紀の登場人物の中で最大の英雄とされるヤマトタケルも実在していなかったとされます。

しかし、彼に代表される古代の日本人の心は、これらの書物により確かに引き継がれています。

ヤマトタケルは、記紀の登場人物の中で最も人気の高い人物の一人です。

彼は故郷である大和に帰りたいと思い続けるも、病により死に、死後に魂が白鳥になって飛んでいったといいます。

実在の人物ではないとされるにも関わらずヤマトタケルの墓と伝わる場所が3カ所も存在していることなどから、彼の多大な人気が伺えます。

そんな悲劇の英雄のヤマトタケルですが、英雄らしからぬ側面も見受けられます。

例えば古事記では、自分の兄であるオオウスノミコを兵器で殺してしまったりしています。

また、伊吹山の神に暴言を吐いて神を怒らせてしまい、自らの命を縮める結果にもなりました。

また、日本書紀では、オトタチバナが入水する原因となった海神の怒りは、ヤマトタケルの海神に対する暴言によるものです。

最も、こういった側面も彼が愛される一因なのかも知れません。

参照
出雲大社
Tama

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