アジア

北朝鮮のミサイル開発費はどこから湧いて出るのか?

北朝鮮の巨大な独占財閥「朝鮮労働党39号室」

国の財政は破綻寸前と言われながら、1基数億円もするミサイルを平気で発射する、北朝鮮。

しかし、その資金は一体どこから得ているのでしょうか?

謎を解く鍵となるのが朝鮮労働党39号室です。

これは北朝鮮の第2代最高指導者の金正日(キム・ジョンイル)が外貨獲得を目的に設立した機関で、3号室とは朝鮮労働党の3号庁舎9号室の意味とされます。

その下部組織には、海産物などの取引を行う大興総局や貿易資金の管理を主務とする大聖銀行など120もの企業があり、数十万人が従事しているといいます。

まさに国の経済を独占していると言っていい部署ですが、一方では麻薬や偽造タバコの密売といっ不法行為にも手を染めているとされます。

実際に3号室ではスーパーノートと呼ばれる極めて精巧な偽100ドル札も製造しているとの噂があり、2006年の時点でも5000万ドル(約59億円)相当の偽札が押収されたといいます。

さらに2016年、韓国と北朝鮮が共同経営する開城工業団地で韓国企業が北朝鮮労働者に支払った賃金のほとんどが39号室に上納されていたことが判明しました。

その額は年間1億米ドルにものぼるといいます。

これらの資金も、独裁体制の維持に利用されていたのでしょう。

参考 The North Korean Supernote Problem - Fraud Prevention Blog
Tama

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