雑学・トリビア

村ぐるみで偽札が製造された事件と驚きの真相

村ぐるみで偽札が製造された事件

偽札づくりは貨幣経済を混乱させる恐れがあるため、数ある犯罪の中でも特に重罪に設定されています。

2017年には、知人を陥れるために1万円札をプリンタでコピーした男性が通貨偽造罪で起訴され、懲役3年、執行猶予4年の判決を受けています。

それだけ取り締まりが厳しい犯罪ということですが、過去には一つの村の住民が結束して偽札造りに励んだ事件も起きています。

それが「チー5号事件」です。

事の発端は、1951年3月17日、山梨県の銀行で、通常より紙が薄くナンバリングの数字が大きい千円札が発見されたことにあります。

同日、東京の八百屋でも偽千円札が使用され、これを皮切りに愛知や大阪などでも偽造紙幣が見つかりました。

特に山梨では相次いで偽札が使われたことから県警が警戒を強め、やがて元教員の男の逮捕に至りました。

男は地主でもありましたが、戦後の農地改革で没落したため偽札作りに加担したといいます。

しかし男は単独犯ではありませんでした。

主導したのは軍法会議の判事も歴任した元陸軍少佐であったことが判明したのです。

しかも、容疑者逮捕の一報を受けると、男の住む村では偽札造りに協力したとして次々に自首する者が現れたのです。

その数は24名にのぼったというから、まさに村ぐるみの犯行と言っていいでしょう。

ちなみに、彼らが使った偽千円札は130枚程でした。

つまり13万円分(現在の価格で約650万円)でしたが、製造にかかった費用は20倍以上の約280万円と何とも割に合わない犯行だったといいます。

参考 チ-5号事件
Tama

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