心理・脳科学

攻撃型、防御型、バランス型で迷ったらバランス型に誘導されている?

松・竹・梅で迷ったことはありませんか?

高級な料亭のコースを選ぶ際、3つの価格の異なるコースから選んだことはありませんか。

「松」は値段も高いし贅沢すぎる気がする…かといって「梅」にするのももったいない気がする…

と、中庸の「竹」を選びます。

細かい理由は人によって違うでしょうが、なんと6割の人が「竹」を選ぶという実験結果があります。

行動経済学の観点からみると、これはフレーミング効果という言葉で説明することができます。

「フレーム」という言葉からもわかるように、ある一定の枠を設定されると、人の意識はそこで固定されて抜け出しにくくなります。

つまり無意識のうちに意思決定が多少変わってしまうということです。

アメリカでカメラを用いた実験が行われたことがあります。

A、B、Cの3つのカメラがあり、これと同じ順番で値段が下がっていきます。

AとBだけを見せた場合は購入意思は半々でしたが、Cも加えて3つ見せた場合は、Aが5%、Bが7%、Cは5%となったといいます。

これは先ほどの松竹梅の事例と同様の現象でしょう。

冷静な判断から竹のコースやBのカメラを選ぶ人ももちろんいるでしょうが、フレームに影響された結果『中くらいにしとこう』となるパターンは非常に多いのです。

参考 Framing effect
Tama

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