心理・脳科学

なぜ『迷ったらやれ』なのか?詳しく解説!

後悔とは

この記事で紹介する行動非行動の法則は、私たちが時折する「後悔」に関する法則です。

ある行動経済学の研究によると、『買って後悔する』のと『買わずに後悔する』のとでは、後者の後悔の方がより強く感じられることがわかっています。

例えば、あなたが5万円のバッグを買いに行ったところ、期間限定で販売されていた8万円のバッグのほうを気に入ってしまったとします。

当初の計画どおりに5万円のバッグを購入した場合、短期的に満足にはしますが、時間の経過にともなって『あのとき予算オーバーでも8万円の方を買うべきだった』という後悔が強まっていきます。

一方、8万円のバッグを買った場合は、短期的には損失回避性(得をする喜びよりも失う苦しみの方が大きく感じる傾向)により後悔することになります。

しかし時間の経過につれて後悔は薄れ、むしろ保有効果(自分が所有するものひ余計に価値を感じること)が強まることで満足度が高まっていくという傾向もあります。

これは買い物の話に限りません。

仕事や恋愛でも、行動して後悔するのと行動せずに後悔するのでは、後者のほうが時間が経つにつれて思いが強まっていきます。

これが行動非行動の法則です。

ここから得られる教訓は、とにかく『迷ったら行動する方を選べ』ということでしょう。

参考 Thomas D. Gilovich | Department of Psychology
Tama

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