心理・脳科学

聞き慣れない専門用語に騙されてませんか?

一酸化二水素の危険性を知っていますか?

一酸化二素とは水酸という物質の一種で、無色透明、基本的に味も匂いもありませんが、使い方を間違えれば人体に害をもたらします。

昔は犯罪者にこれを多量に摂取させることで処刑をしていた地域もあります。

実は私達が毎日使う水道水にも含まれていますが、その危険性は個人の責任に任され、法律で規制している地域はほとんどありません。

さて、ここからが本題です。

この一酸化二水素という物質について、あなたはどのような印象を抱きましたか?

『水素原子1つに対し酸素原子が2つ』ですから、これはいわゆるH2O(水)のことです。

言われる前に気づいた人もいると思いますが、先程の説明文はすべて単なる水について述べたものです。

いかにも難しげなことを言っているように聞こえましたね。

このように、専門用語や耳慣れない言葉を前にした時、人はつい口車に乗せられてしまうのです。

この錯覚を行動経済学ではジンクピリチオン効果と呼びます。

とあるシャンプーのCMにて『ジンクピリチオン配合』という言葉が使われていたことが由来となっています。

シャンプーのみならず、食品の広告においてもこの効果は利用されています。

よくわからないカタカナ用語が並んでいると、つい無条件に『なんだかとても良さそうだ』と思い込んでしまうのが人間というものです。

以上の前提をもとに、身の回りの商品の広告やパッケージを見てみましょう。

ジンクピリチオン効果を狙ったもので溢れかえっていますよ。

参照
How Pyrithione Zinc Is Used in Skin Care – Healthline
Tama

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