昭和時代

日本の戦争は8月15日に終わったわけではない

太平洋戦争の終結は8月15日ではなかった

8月15日は、太平洋戦争の終戦記念日です。

「終戦記念」というからには、この日に戦闘が終わったようなイメージが浮かびますが、実際には、この日以降でも戦闘は度々起こっていました。

相手はソ連です。

日本のポツダム宣言承諾に応じて戦闘を停止したアメリカなどとは違い、ソ連は降伏文書に調印されるまでは戦争状態であるとして、日本領への攻撃を続行していたのです。

舞台となったのは中国東北部の満州方面ですが、日本本土に近い地域でも、ソ連軍の侵攻が始まっていました。

千島列島です。

ソ連は、満洲と同時に北海道方面を制圧する作戦を立てました。

その足がかりとして8月17日に約8300人の兵力を千島列島侵攻に投入しました。

日本陸軍第五方面軍は戦闘停止命令に従って武装解除を進めていましたが、千島列島北端の占守島守備隊からソ連軍上陸の報告が届くと、樋口季一郎司令官はすぐさま迎撃命令を下しました。

占守島守備隊の方でも、18日から反撃を開始しています。

その後、ソ連の行動を知ったアメリカと日本の交渉により、21日に戦闘は終結しました。

戦闘による死者数は、守備隊で約1000人、ソ連軍で約1500人とする説が有力です。

日本側は最後までソ連軍に優勢を保っていたことになります。

参考 1945年8月15日 天皇、正午に「終戦の詔書」放送(玉音放送) - 中央区
Tama

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