どこから観光するべき?
北京で観光するなら、故宮をはじめとした世界遺産をみてまわることが主流です。
故宮の正門が天安門で、その南側に広がるのが天安門広場です。
天安門広場はまさに中国の象徴です。
巨大な国旗掲揚台があり、広場に国旗が上がるところを見る観光客で辺りは賑わいます。
世界遺産の他にも見どころはたくさんあります。
北京最大のチベット仏教寺院が雍和宮(ヨンホーゴン)です。
清王朝の最盛期を築いた乾隆帝がここで生まれたので、龍が潜んでいる「福地」と呼ばれ、パワースポットととしても親しまれます。
清代に築かれた離宮の跡が、円明園(ユエンミンユエン)です。
円明園は莫大なお金をかけてつくられた西洋式庭園でしたが、アロー戦争のときに英仏軍により焼き払われました。
それでも、今もなお歴史遺産として多くの人が訪れます。
また、胡同(フートン)も人気スポットです。
元代の名残りがある昔ながらの細い路地がこう呼ばれます。
中国の伝統的な建築様式である四合院も見ることができ、観光地化されている胡同もあります。
一方、中国最大のアートエリアや中国のシリコンバレーと呼ばれる最先端の地域もあります。
新しい施設としては、2021年に通州区にオープンした「ユニバーサル・スタジオ・北京」は世界中で有名です。
朝陽区にある「798芸術区」と呼ばれる中国最大のアートエリアには、芸術家のアトリエや住居、そして多くのギャラリーなどが集まっています。
おしゃれなカフェやレストランも出店していて、主に若い人や観光客から人気を集めています。
海淀区の中関村は『中国のシリコンバレー』と呼ばれており、IT企業や名門大学が集まっています。
IT分野と言えば今でこそ深圳(シェンチェン)のイメージが強いですが、中関村は昔から有名な地域です。