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ワクチン(vaccine)とは? 語源は雌牛(vacca)

健康な人の体に病原体を入れることにより、さらに重い病気を防ぐことができます。

この、ワクチンと免疫の概念は、紀元前200年頃の中国に既に存在しました。

古代の治療者は、天然痘のカサブタの粉末を患者の鼻の中に入れることで天然癌を防ぎました。

1796年、英国の医師エドワード・ジェンナーは、この技術をさらに発展させました。

天然痘よりも有害性の少ない牛痘を、ある少年に接種させました。

そして病気が治った後、彼を天然痘ウイルスに曝露させました。

しかし、彼は感染しませんでした。

「ワクチン(vaccine)」という言葉は、このエピソードをきっかけにジェンナーが作りました。

雌牛はラテン語で「vacca」だからです。

当時、ジェンナーは、なぜこのような現象が起こるのか理解できませんでしたが、後世の研究者たちが免疫のしくみを解明してきました。

ワクチンとは、免疫系に働きかけることで外部からの攻撃に対し準備をすることです。

無害なウイルスから作られたワクチンを人体に注入すると、白血球のB細胞とT細胞が活性化され、記憶細胞がつくられます。

これらの細胞は、人体の中で数十年間は増殖し続けます。

なので、再び同じウイルスに遭遇したとき、白血球がすぐにそのウイルスを破壊します。

現在、米国疾病管理予防センターは、すべての幼児と小児に各種ワクチンの接種を勧めています。

これらの予防接種には1回の注射だけで済むものもあるが、複数回の注射が必要なものもあります。

例えば、ジフテリアや破傷風のワクチンは、約5年間で5回の接種が必要です。

人体の記憶細胞を活性化するために、数年に一度は追加接種が必要になります。

なので、成人もワクチンを接種する必要があります。

インフルエンザなどのウイルスは、頻繁に突然変異するので、毎年異なるワクチンが必要です。

・参照
WHO: Vaccines and immunization

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