
練炭は要注意!一酸化炭素中毒の恐怖
練炭は要注意!一酸化炭素中毒の恐怖
現在、日本の自殺者数は年間約3万人、1日なら約80人です。
同国『自殺対策白書』によると、その手段は性別や年齢を問わず首吊りが最多であり、男性に限っては、次いで多いのが練炭によるものです。
練炭は、点火してしばらく不完全燃焼の状態が続くため、その間は一酸化炭素が発生します。
一酸化炭素は人間の体内に入ると、血液中のヘモグロビンと結合しやすいため、酸素の代わりに血中に取り込まれてしまいます。
その結果、すぐに酸欠を招き、頭痛やめまいが表れます。
さらに放っておくと吐き気や倦怠感に襲われ、場合によっては幻覚を伴う場合もあります。
その後は失神、痙攣が始まり、呼吸が停止します。
一酸化炭素中毒で亡くなった死体は、血中の一酸化炭素ヘモグロビンにより皮膚がピンク色に見えるため、他の死因の場合よりも綺麗に見える場合があります。
なおかつ筋肉が麻痺することにより穏やかな表情を維持している場合が多いため、『練炭自殺は楽だ』と誤解されています。
ところが実際は、血液の酸素運搬力がじわじわと奪われていくため、命の危険を感じた体は自然に覚醒し筋肉は動かないのに意識は鮮明なまま苦しんで死んでいくことになります。
たとえ睡眠薬を併用したとしても、発見される死体の多くは苦悶の表情を浮かべているそうです。
さらには失禁や脱糞も伴い、決して楽でも綺麗でもないのが現実です。
- 参照
≫Carbon Monoxide Frequently Asked Questions – CDC - 用語チェック
✓練炭…Charcoal
✓首吊り…Hanging
✓不完全燃焼…Incomplete combustion
✓めまい…Dizziness
✓吐き気…Nausia
✓倦怠感…Fatigue
✓幻覚…Hallucinations
✓失神…Fainting
✓痙攣…Convulsions
✓一酸化炭素中毒…Carbon monoxide poisoning
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