自殺は遺伝する?米ジョンズ・ホプキンス大が発表

『自殺にはDNAが働いている』という説がある。

2009年、日本の鳩山邦夫元総務大臣が講演で『自殺には遺伝性がある』ともとれる発言をし物議を醸しました。

同国の自殺対策基本法では『自殺は社会的な要因によって追い込まれた末の死である』と定義されています。

しかし、本当に自殺と遺伝に相関関係はないのでしょうか?

猟銃で自殺を図った文豪、ヘミングウェイをご存知でしょうか。

彼の父親、妹、弟、姉、孫娘も、全員自殺を遂げています。

イギリスの哲学者ウィトゲンシュタインは、4人いた兄のうち、なんと3人が自殺した上、本人にも自殺願望があったと言われています。

彼らは知名度が高いため、際立って聞こえるだけだという意見もあるが、これらは本当に偶然なのでしょうか。

2014年8月に、米ジョンズ・ホプキンス大の研究チームによる『自殺を図る人々が共通して持つとみられる遺伝子を特定した。』との報告が医学誌に掲載されました。

というのも、自殺者にみられる共通遺伝子を探索した結果、自殺が多発している家系に辿り着くというのです。

自殺原因として最も多く挙がるのは、鬱病などの精神疾患です。

1人の鬱病患者を中心に、同じ家系の中に鬱病にかかった人がどのくらいいるか、という研究結果もあります。

そこでは兄弟姉妹で10~20%、甥や姪でも2~3%という高い数値が出ています。

これらは、確かにまだ医学的な証明とは言えません。

上記のようなデータから判る通り、自殺と遺伝子に何らかの因果関係があることは否定できません。

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