五感情報通信技術が「におい」の送受信を可能に?
インターネットで五感情報を送受信できる時代
五感は、以下のものです。
- 触覚
- 嗅覚
- 聴覚
- 味覚
- 視覚
人類は、電話、テレビ、ファックス、そしてインターネットが普及したことで、様々な情報を部屋から一歩も出ずに送受信できるようになりました。
2021年現在、「臭気」を送受信する技術はまだ完成していません。
『まるで匂いがしそうなほど鮮明な映像』という比喩表現は、映像やCGの技術が大きく発達したことを表します。
実際に臭気を送受信することはまだ出来ませんが、その開発は始まっています。
まず、人の「嗅覚」のしくみについて簡単に紹介します。
人は鼻腔の奥にある「嗅神経」という細胞により臭気を受容します。
この細胞の先端に、臭気を感じる受容体があります。
受容体ごとに担当する物質が分かれています。
臭気が受容体に触れると、その信号が更に奥にある「嗅球」という細胞に送られます。
嗅球は、集まった信号を整理し、脳へ伝えます。
嗅神経の受容体は約400種類あります。
つまり人間は、臭いの因子を400種類に分け受容します。
ということは、400種類の「臭いの素」を用意すれば、その組み合わせを伝えるだけで、臭いを転送できます。
以上が、この技術の簡単な説明です。
インクとプリンターにより絵画の送受信を可能にした、ファックスの技術に似ています。
米コロンビア大学のリチャード・アクセルと、フレッド・ハッチンソンがん研究センターのリンダ・バックは、この研究が大きく評価され、2004年にノーベル医学生理学賞を受賞しました。
・参照
– FUTURE OF SMELL
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