mirror-neuron

自分に本当に自信があるかどうかは、他人が教えてくれる

人は相手の言葉ではなく無意識に共感している

人はコミュニケーションをはかる際、さまざまな判断基準を持っています。

私達は言葉だけでなく、相手の表情や声のトーン、周りの環境などを総合的に判定しながら物事を考えます。

しかし、表面的にはなかなか意識できない部分も、脳はしっかりと捉えています。

その、自分では気づけない領域を司る概念を無意識と呼びます。

例えば、自分では自信満々なことを言っていても、相手にはなかなかそのように聞こえないときはありませんか?

そういう場合、おそらく本人の無意識下では『自信のない自分』が感じ取られています。

相手ではありません、本人の無意識が感じているのです。

人は、話し相手が示す表面上の情報よりも、その本人が看板のように掲げている無意識により強く反応します。

つまり、逆に人が思うように動いてくれないときは、いったん落ち着いて、自分の無意識のことを想像してやることが大切です。

自分では自信があるつもりでも、無意識下の私は違うのではないか?という具合です。

人は相手の無意識に共感するのです。

ではなぜ、人はそのようなことを平然とやってのけられるのでしょうか?

霊長類の脳内にはミラーニューロンという神経細胞が存在します。

ミラーニューロンは、他の個体の言動を見たり聞いたりしたとき、それがまるで自分が同じことをしているかのような反応を示します。

ミラーという文字通り、相手の神経の活動が鏡のように自分にも映し出されるということです。

イタリアのパルマ大学で猿を用いた実験が行われた際、以下のようなことが起きたそうです。

対象の猿が人が手を動かす姿を見たとき、その猿の脳内でも手を動かす神経が反応していたそうです。

人間も例外ではなく、目や耳で見聞きした情報を、自分の脳内で一度再現し、相手の無意識に共感をしているのです。

簡潔に言えば、ミラーニューロンは私達の『相手の立場に立つ技術』を飛躍的に向上させてくれているということです。

これからも、自分の無意識が相手の無意識にどのように映し出されているのかを想像しながら、上手にコミュニケーションをとっていきたいですね。

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