【香港情勢】デモにより深刻化する”分断”社会
【香港情勢】デモにより深刻化する”分断”社会
2019年6月に香港デモが過激化して以来、香港では人々の”分断”が深刻化しています。
デモのせいで家族や友人との関係が悪化した市民が、香港にはたくさんいます。
デモによる混乱が長期化している香港の社会では、政治的意見のくい違いが市民の交友関係に甚大な悪影響を及ぼしています。
デモを支持する側と警察を支持する側による意見の対立が、激しい論争や絶交のきっかけになっています。
同年8月に香港で行なわれた調査によると、45%の香港市民が『政治的意見の対立を原因とする口論』をしたことがあったそうです。
こうした人間関係の悪化により、精神的健康を損なう人も少なくありません。
特に15歳~24歳の若年層の人々は、社会の混乱により心を痛める傾向にあります。
香港のテレビ局「香港電台」は、『8月の時点で少なくとも50人以上の若いデモ参加者が家出をし、デモを支援する組織の援助の下で暮らしている』と報道しました。
10月4日、香港政府は「覆面禁止法」を発令し、デモの際にマスクなどで顔を隠すことを禁止しました。
しかし、政府が民意を無視し続けてきたことが香港の分断社会の最大の原因の一つです。
例えデモや暴力がなくなっても、一度分断された市民の心を完治させるには長い時間が必要です。
・参照
Hong Kong’s Governance Challenges in a Divided Society
Hong Kong – healing a divided society
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