香港の若者が中国返還以降、将来に不安を感じる理由
香港の若者が中国返還以降、将来に不安を感じる理由
1997年に香港が中国に返還されてからは、一国二制度による高度な自治が認められたが、中国政府の意向に沿った政策が導入されるようになりました。
香港では英語以外に主に広東語が使われますが、昨今は標準語(中国本土と同じ中国語)を重視する教育現場が増えたそうです。
香港には広東語に強いアイデンティティを持つ人が多くいるため、このような風潮に反対する人も多くいます。
イギリスが香港を統治していたころ、英語教育がとても重視されたため、特に年配者の英語力はアジアでは極めて高水準です。
中国に返還されて以降、香港では広東語だけでなく英語の教育を受ける機会も減ってきています。
香港にはたくさんの名門大学がありますが、昨今は中国本土の若者に入学の機会が分配されるようになり、不満を抱く人が増えています。
香港は大きな経済的問題を抱えています。
- 住宅供給不足
- 教育・医療資源の不足
- 不動産価格に伴う物価上昇
市民の多くは国にこれらの問題を解決して欲しいと考えていますが、国はそれにあまり応えず、商業開発を優先してきました。
とかく民意よりも業界や経済団体の利益が優先される傾向にあり、経済格差はなくなりそうにありません。
世界中で話題になっている香港デモには、このように複雑な理由がたくさんあります。
・参照
‘Everyone is feeling more despair’: A look back at Hong Kong’s handover to China 21 years later
Explaining Localism in Post-handover Hong Kong: An Eventful
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