宇宙エレベーターは2050年に完成する?
宇宙エレベーターに使われる革命的な物質「カーボンナノチューブ」
宇宙エレベーターに使われる、アルミニウムの半分の重さしかなく、鉄の100倍の強度を持ち、ダイヤモンドよりも硬い、新しい物質を知っていますか。
それは「カーボンナノチューブ」です。
これは、グラフェンで構成された、円筒型の炭素の結晶です。
直径は約1nm(100万分の1mm)で、これはちょうど人のDNAほどの太さです。
そしてこの物質は、以下のような驚くべき特徴を持ちます。
- 電気をよく通す
- 熱伝導がよい
- アルミニウムの約半分の重さ
- 鋼鉄の100倍の強度
- ダイヤモンドの2倍の硬度
カーボンナノチューブはとても大きな可能性を秘めており、宇宙エレベーターの開発に使われています。
宇宙エレベーターは、宇宙と地球を結ぶエレベーターです。
宇宙エレベーターを建設するため、まず赤道上に基地をつくり、その上空に衛星を浮遊させ、そこから基地へケーブルを垂らす必要があります。
しかし、衛星はケーブルの重さに耐えられません。
なので、衛星よりも更に高いところにカウンターウェイトを設置し、衛星と結びます。
カウンターウェイトに強い遠心力が発生するため、衛星はケーブルの重さに耐えられるでしょう。
以上の仕組みがうまく動けば、そこにクライマーと呼ばれるエレベーターを設置すれば、宇宙エレベーターは完成します。
2012年に日本の建設会社の「大林組」が、この宇宙エレベーターの構想を発表しました。
この会社によれば、2050年までに宇宙エレベーターは完成するそうです。
未来が楽しみですね。
・参照
– 一般社団法人 宇宙エレベーター協会: 宇宙エレベーターとは
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