飛行機内で体重が軽くなるのは本当か
飛行機に乗ると体重が軽くなる?
この話をするには、地球の重力と遠心力について考えなければなりません。
地球の重力とは、ニュートンの万有引力に基づき、地球の中心へ引っ張る力のことです。
遠心力は、物体が同じ方向へ動き続けようとする力(慣性)により生まれます。
地球の自転により発生する遠心力は、地表の物体を宇宙へ放り出す方向へ働くので、つまりこれが強ければ体重は減ります。
飛行機に乗っているとき、地球の中心から遠いところにいるぶん、人が受ける重力は地表よりも小さくなります。
しかし、難解なのは遠心力の方です。
曲がるときのスピードが速いほど、遠心力は大きくなります。
たとえば東京から太平洋の方向へ飛ぶと、飛行機の動きに地球の自転が加わるため、飛行機は速くなります。
つまり体が受ける遠心力は強まり、体重は軽くなるのです。
理論上はこの逆も成立します。
しかし、実際の体重がどれだけ変化するかどうかは、さまざまな要因が関わってきます。
- 地球上の引力は場所によって違うこと
- 飛行機が飛んでいる高度はどれくらいか
- 飛んでいる方向が地球の自転とどれだけマッチしているか
など、挙げればキリがありません。
- 参照
The G Machine | History | Air & Space Magazine - 注目キーワード
重力…Gravity
遠心力…Centrifugal force
万有引力…Universal gravitation
慣性…Inertia
地球の自転…Earth’s rotation
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